September 10, 2010

俺がひぐらしのなく頃にを必死で推理した(ネタバレ注意)

推理するのは鬼隠し編~暇潰し編まで。適当なことを言い散らかします。ネタバレ注意。


・伝奇のにおい
する。どこかしらからする。伝奇に欠かせないと思っていた史実をねじ曲げる偽史の存在がなくとも、ここには伝奇のにおいが漂っている。偽史を欠いて伝奇と呼ぶのかはわからない。しかしどこかからにおいが漂ってくるのだ。
たとえば血。まつろわざるものの血である。伝奇における登場人物たちはアウトサイダー的な血脈を持っている場合が多い。それは吸血鬼であったり、主流や本流とは呼べない権力者の血筋であったりする。
この作品の場合、「鬼」がその血であると言えるだろう。古来、鬼は霊的な存在として扱われつつ、朝廷にまつろわぬ反権力的な存在も指すことがあった。雛見沢の伝承に登場する鬼もそういった人々を意図したものではないだろうか。権力の外で活動する山の民(もののけ姫のエボシ様一派みたいな人たちのこと)、製鉄民や山伏たちは朝廷の権力の下にある人々に鬼として畏れられたという。彼らの工芸や祈祷のノウハウは異端視されていた。そのようなシチュエーションを雛見沢の鬼伝承に当てはめるのは難くない。そしてこの物語はまつろわざる者たちの血を有する人々の物語、すなわち伝奇なのだ。
それからやっぱり雛見沢の歴史をまるまる一本捏造しているので、これも実は偽史と言えなくもないんじゃないか。どうだろう。


・陰謀の根源
やはり園崎家である。あいつがやりました。綿流し編で語られたように園崎家はだいたいの事件に絡んでいると思われる。しかし園崎家だけが事件の黒幕なのだろうか。
ヤクザが出てくる話はだいたい面白い。もちろんこの物語も例外じゃない。園崎家は所有する暴力団の力を様々な所で暗躍させてきたのだ。その中でも屈強で特殊工作員みたいな連中たちがどうもいるらしい。とにかくヤクザは園崎家の陰謀に深く関わっているようだ。だけどそのヤクザたち、本当に園崎家に忠実なのだろうか。実ははこいつら園崎家の財と権力を手中に収めるために暗躍しているかもしれないというのが俺の推理その一だ。
では推理その二。実はどの事件も個別の犯罪で、陰謀など存在しないという説。何かしらの根源があるとすれば、それはオヤシロさまの伝承だ。たまたまこの伝承を利用して犯行を行う者たちが後を絶たないというだけで、そこに中心はない。こちらの説のほうが動機を個別に考えられるので説明はしやすそうである。


・鬼隠し編の謎
一つ目の謎、なぜ圭一は殺されなくてはならなかったのか。なぜ狙われたのか。
よくわからん。
しかしこれだけは言える。圭一は疑心暗鬼になっていたのだ。疑心暗鬼。なんとちょうどいい言葉か。
祟りを恐れ誰も信じられなくなってしまった圭一は仲間グループにすら疑いの目を向ける。これがいけなかった。そのせいでレナも魅音も圭一の異様な行動を恐れ、オヤシロさまが取り憑いたかのような変貌を遂げてしまう。ここで大胆な仮説を立ててみるぞ。オヤシロさまが取り憑いたような状態、実は雛見沢の人々の血が持つ気質の一種なのではないだろうか(しかしこの仮説の精神的な病理が遺伝するというのはあまりいい発想ではないな。圭一やレナにも雛見沢の血が流れているという説に繋げたかったのだけど、こういうものを遺伝すると決めつけてしまうのはよくないな)。もしくは雛見沢という、異物を排除しなければ暮らせない村社会的な場所における風土病のようなものかもしれない。こちらもやや説得力に欠けるけど理にかなっている。監督が実はマッドサイエンティストで薬物の実験としてやってみたぜ説も考えたけど、これはちょっと根拠にとぼしい。
とにかく圭一は疑心暗鬼に陥ってしまったせいで、さらなるドツボにはまってしまう。そう、過剰に懐疑的な行動のせいで異物として見られてしまうのだ。そしてとうとうレナを傷つけてしまう。このとき実は、レナはオヤシロさまが圭一に取り憑いていると疑っていたのではないだろうか。圭一の奇行、傷つき怯えるレナ。その様子を見た魅音は圭一を排除せねばと考える。そこで園崎家の傘下である入江が管理する薬物(これはヤバい部隊にいた園崎の人が持ってきたものかもしれない)を使用し、圭一を亡き者に……というのはどうだろうか。自信はそんなにない。

次は富竹さんと鷹野みよの事件だ。これはまず、富竹さんを鷹野みよが殺したと見て間違いないだろう。そして警察に容疑者として吊し上げられる前に、園崎家がそれを鬼隠しとして処理したのだ。問題は鷹野みよの動機だ。これがわからない。あの薬物を使用したことから鷹野みよは園崎側の者だっと思われる。では園崎が富竹さんをあやめた理由は何か。これには二つの予想がある。まず一つめ、富竹さんが何かいけないいものを撮影してしまった説。しかしそれが何かは思いつかない。あるとしたら、そこにいてはいけないはずの人物を撮ってしまったとかだ。しかしこれ以上のことは思い浮かばなかった。二つめは、富竹さんが実はフリーのカメラマンではないという説。いや、何かのゴシップ誌の記者だったのかもしれない。ともかく野鳥カメラマンというのは真実でなく、オヤシロさまの祟り、または園崎家を探るためにやってきた公安の人間、もしくはジャーナリストだったのかもしれない。これならうまく辻褄をあわせることができたんじゃないか。とりあえず鬼隠し編はそんなところで。


・綿流し編の謎
いますごくねむくてよく考えられない。がんばるか。
ほとんど魅音がやった。そういうことでいいんじゃないでしょうか。だめか。そう、動機がやや軽いんだよなあ。祭具殿にもっと謎が隠されているか、それともまったくべつの理由か。恋敵(詩音)への嫌がらせ? どうだろう。詩音を最後まで残してたのだから納得できない理由じゃない。もしくは暗躍するヤクザな連中達が権力をものにするためやったとか。そして魅音は園崎の当主である責任から罪を被ったのではないか。わっからねい。あと双子が出てくるなら入れ替わりを疑いたい。めっちゃ疑いたい。でもどこでや。みつからん。あと祭具殿の謎が全く解けない。あそこには何があったのだろう。かつての事件の証拠だろうか。いや、入江診療所に置ききれなかった毒物の類だというのもありえる。俺に考えられるのはそれくらい。謎の物音の正体はわからぬ。

あとはラストだなあ。圭一は捕まっているときに意識が落ちているはずだから、あそこで魅音と詩音が入れ替わったとしてもおかしくない。だけどやっぱり詩音の心が弱ってしまったせいで多重人格になってしまった、というのが無難なところだ。綿流し編は何か他に仕掛けがあるような気がしてならない。それを見つけられないのが残念だ……!


・祟殺し編の謎
わからぬ。とりあえずがんばって整理するぞ。
まず圭一が埋めた死体はどこへ消えたのか。三つの説を唱えてみる。一つめは村人の誰かが気づいてやった。村の秩序を乱さないために遺体をどこかに隠蔽したのだ。これを実行したのは圭一の姿を目撃している村長の可能性もある。二つめは園崎の組織が動いた。これも大いにあり得る。理由は前に同じ。三つめは圭一の両親がやった。両親なら圭一の異様な行動に気づいたかもしれないし、その息子の凶行を隠そうとしたという理由で動機は説明できる。いずれにせよこれが鬼隠しとなるのなら、最も諜報能力の高いであろう園崎家はそれを利用する可能性がある。とりあえずこんなところ。撲殺したはずの沙都子の叔父が生きている理由は、沙都子の心神が摩耗しているせいでいないはずの叔父がいると思いこんでしまったのだろう。今までのうちせめて一つくらいは当たっていてほしい。

祭りにいなかったはずの圭一がなぜいたことになっているのか。これはもちろん圭一をかばうために違いない。つまり、圭一が祭りにいなかったことが彼の身を脅かすことになっているのだ。警察を欺くためか、それとも独自に動く園崎の組織や村人からかばうためか。どちらかは断定ができない。

次に入江と大石の死だ。これは難しい。まず入江の死について考えてみよう。犯人になりそうなのは園崎のヤバい橋を渡っている人たちだが、入江のどこに落ち度があったのだろうか。うまい考えが思いつかない。何かしらの理由で(北条性だからか?)殺されるはずだった沙都子を何かしらの方法でかばったから、というのを考えたけど、それでは謎がふえるだけだ。大石は単純に園崎に消されたのではないか。べつの可能性を考えるなら、圭一の両親が関わっているという説はどうだろう。しかし、息子の犯した罪を隠すため大石を消す。それだけのことができるのだろうか。だけど圭一の両親が何かしらの犯行に加わっているという可能性はちょっと面白いので頭のどこかに残しておきたい。

次は古手梨花の死。こんな方法で殺されるというのは狂信者を装った者か、あるいは狂信者そのものの仕業なのだろう。前者の理由はどんなことが想像できるだろうか。鍵の管理。それだけで殺してしまうのは動機として少し弱い気がするんだよなあ。しかしさっぱり推理できない。後者なら理由が一つ見つかる。神事のことだ。祟殺し編で、梨花は神事を成功させたのだっけ? よく覚えていない。成功していたような気がする。神事の成功を嫌う者がいたのなら、そいつはどうして成功を嫌ったのか。
……わからない。とりあえず、動機の候補はがんばってひねり出したぞ。

最後、雛見沢全域を襲った災害だ。もちろん祟りだとは思わない。村を壊滅させるなら化学兵器と相場が決まっているのだ。これを旧日本軍の細菌部隊とつながりのあった園崎が所有していた可能性は高い。しかしこれも動機がさっぱり見あたらないのだ。一つだけ思い当たるのは、魅音。彼女ならこの兵器を使う権限を持っていてもおかしくない。そしてその動機は、古手梨花が殺されたからだ。どうだ。これなら辻褄が合うぞ。友人を惨い目に遭わせた狂信者たちに報復するため、雛見沢ごとガスの海に沈めたのだ。どうだ。しまったこれだと綿流し編の梨花の死とかみ合わないぞ。うーん、うーん……。
祟殺し編はこれが限界だぜ……!


・暇潰し編
これはもう推理するまでもないな。古手梨花は超能力者なのだ。オヤシロさまの神通力が使えるのだ。サイキックなのだ。そうに違いない。そうじゃなきゃ今までの説を全部覆さなきゃあかん。それはきびしい。とてもきびしい。なので超能力を持っていることにしてしまえ。それがいい。今までの事件が全部計画通りでは困るのだ。しまった。いや、サイキック説でいいのだ。そうすればこの物語に俺の大好きな山人族の末裔とスパイと超能力者が出てくることになってウハウハだ。というわけで俺はサイキック説を猛プッシュします。うひひ。


というわけです。何が言いたいかというと、ひぐらしのなく頃にはとても面白かったのです。こんなに楽しめるゲームに出会うのは一生に何度とないでしょう。うれしく思います。さあ、つぎは解だ!!